旅立ちの日

ten-sei2011-03-05

野沢南高卒業式に、
ちゃっかり参加した。
前夜は佐久で飲んだので、
近くホテルに泊まり、
臨戦態勢は万全。
午後から岡谷市でママさんバスケがあり、
式は最後まで居られないおいらのために
式の前にバスケ部のメンバーで集まってくれるという。





(保護者控室 中西、たけるの父さんと…)

(遼介、中西、たけるの母さん)


小学校、中学校をすっ飛ばして高校の卒業式を経験できるとは、
なんと果報者…
ちょうど20年前に、れい子がこの学校を卒業。
奇縁である。


天晴が朝から発熱のため、
ママさんバスケに行くか否かの見極めはギリギリまで待つことに…
式の最中、
『とりあえず1試合目はキャンセルにしました…もう少し様子見ます』
と、れい子からメールが来た。
『ラッキー‥これで最後まで居られる‥天晴ナイスアシスト…』
と、内心不謹慎な呟きが・・






(卒業生の答辞はとても立派で素晴らしかった)
隣に座っていた中西のお父上に聞いたところでは、
南高の卒業生で、当時生徒会長をしていたお父上も、
答辞を呼んだらしい。
そして、
れい子恩師の児玉先生にもお世話になったらしい。
共に厳しく…
中西家は、
お母さんも兄さんも南高卒業生の、南高一家だ。


式が終わり、教室までノコノコとついていくなんちゃって保護者のおいら。
お前は一体何様なのだと自分に問いながら、
ここまで来たら味わい尽くすのが人生と、
もはや羞恥心の欠片も無い41歳。






たけると中西と智晶は同じクラス)

(我が子を見守る母親)

(卒業証書をもらう智晶)

(女バス)

(マネージャーの亜耶ちゃん)


県大会最終戦のブログで総括しようと思いながら、
いまだ振り返るのも辛い思い出のため保留のまま放置されている日記。
いずれは完結しなければならないと思いつつ卒業式になってしまったので、
ここに男子バスケット部メンバーへの想いを遺します。


【No.4 青木健(キャプテン)】
 南高バスケ部の大黒柱。
 抜群の運動能力とバスケットセンスを持つ。
 そのオフェンス力は、今ではおいらをもってしても止めらんない。
 自分が生きるだけでなく、
 チームの為を考えてプレーできるようになったことが何よりの成長。
 小諸高校戦の延長戦と松本第一高戦の逆転シュートは、まさに圧巻の一言。
 将来的に2番〜3番プレーヤーになれば非常に有望。
 いずれは長野県を背負って立つ選手とコーチは予想する。


【No.5 中西一輝(部長)】
 部長の役にありながら、
 シャイで優柔不断な性格により、
 彼がメンバーを引っ張る姿を見たことは少ない。
 その分、メンバーが自主的に考え、動いていたような気がするので、
 結果オーライかな・・・
 事情によりポイントガード不在となった南高において、
 彼を1番プレーヤーにコンバートさせたことが、
 おいらのコーチ時代最大の冒険である。
 彼も戸惑ったと思うけど、
 スピードのあるドリブルを武器に、短期間で成長してくれた。
 特に東信大会から県大会にかけて、
 ポイントガードとして開花したように思う。
 5番プレーヤーのたけると共に、
 交代要員がいないポジションでフルに頑張ってくれた。
 

【No.6 矢野遼介】
 負けん気の強いシューティングガード
 高確率のシュートが身上。
 勝負強さはピカイチで、ピンチな時ほど仕事をする。
 一見スカしているが、実は誰よりも熱い男。
 丸子修学館戦で勝って、
 顔を真っ赤にして泣きながらベンチに戻ってきた姿が忘れられない。
 怪我に泣かされたのが残念。
 彼が負傷退場していなければ岩村田高校戦はひょっとしたら… 
 しっかり筋肉つけて、大学でもバスケを続けて欲しい。


【No.7 内藤和樹】
 チーム一の癒し系で天然系プレーヤー。
 ミニバスから高校まで、バスケキャリアなら誰にも負けない。
 高校でバスケ部に入って、先輩から同期から見渡して、
 こりゃぁ スタメンも時間の問題だ…と思っていたら、
 周りの奴らがどんどん上手くなってしまった…と、
 あっけらかんと言える無欲な彼が好きだった。
 練習でもシレっとしている彼が、
 東信大会と県大会で、ベンチから声を涸らして飛び上がって応援していた。
 ミニバスからずっと一緒のたけるは、
 その姿を試合中にコート上から見て、何度も泣きそうになったとか。。。


【No.8 土屋智晶】
 バスケを良く知る、2番から4番までこなせるユーティリティープレーヤー。
 とても器用であり、スタメンの実力を持ちながら、
 不器用な晃の控えに回ってもらったことは、県大会の日記に書いた通りで、
 チームにとって心強いシックスマン。
 彼の投入により試合の流れが変わったことも、しばしば。
 練習中に、
 『ちょっと用事があるので帰ります・・』と、
 焼肉屋のバイトにそそと向かう、憎めないキャラの持ち主。
 クソ真面目な晃とは対照的なその性格は、
 時に見せる、大人顔負けのズルいプレーの源泉なんだろうなぁ・・。


【No.9 神津晃】
 高校デビューフォワード。
 ひたすら真面目なプレーヤー。
 緩々雰囲気の若き南高において
 態度の良さだけで新人戦のスタメンに抜擢してしまった。
 その後の活躍は本文にて紹介の通り。
 ディフェンスもセンスが光る。
 キャリアが少ない分、伸びシロは大きく
 引退後もグングン伸びておいらを驚かせた。
 道を誤らずに経験を積めば、化けるタイプ。
 卒業前に茶髪になっていたのが気になるが・・・ 
 

【No.10 池田直史】
 晃と同様、高校デビュー
 背は低いが筋骨隆々で、突破力のあるシューティングガード
 とにかくバスケが好きで仕方ないことが、そのプレーからありありと伺える。
 空いたら迷わず打つ3ポイントシュートとガムシャラなカットインが
 彼流の美学。
 常に前向きな姿勢は、とても好感が持てる。
 経験不足により、出場機会を十分に与えてやれなかったことが申し訳ない。

 シュートの精度を上げて、周りを生かすプレーを覚えれば、さらに伸びるはず。
 これからもバスケを続けて欲しい。


【No.11 御簾田大和】
 彼も高校からバスケ部。
 晃も池田も御簾田も、何故か中学は野球部。
 運動能力はチーム内ピカイチで、いいバネをしている。
 4番プレーヤーとしてはあまり大きくないながらも
 リバウンド力があり、キレの良いターンシュートを持つ。
 スティンガーズ武田さんをして『あいつは伸びるよ・・』と言わしめる。
 小諸高戦ではいい働きをしてくれた。
 もっと出してやればよかったなぁ・・と今にしてみれば思う。
 運命の赤穂高戦、御簾田を出してたけるを数分でも休ませていたら
 違う展開になっていたような気がする。
 赤穂戦の後、
 『高校部活動の前半を無為に過ごしてしまったことが悔やまれる・・』と
 正直に心情を告白してくれた彼の姿が、忘れられない。
 引退後、プレーの幅が広がっていた。
 このまま伸びれば、楽しみなプレーヤーになるだろう。  


【No.14 原康大】
 派手さは無いが安定感のあるセンターフォワード
 とにかく真面目。
 おいらが見た範囲で部活を一度も休まなかったのは、晃と原だけ。
 (このあたりが南高スタイル)
 2年生の赤沼にレギュラーポジションを譲ることになっても
 腐らずバックアッププレーヤーに徹してくれた。
 赤穂高戦は怪我の赤沼に替わり、いいシュートを何本も決めてくれて
 最後は原と心中だ・・とおいらの腹を決めさせた。
 いずれは先生になって、バスケ部を監督するのだろう。
 その姿を見ることが楽しみだ。


【阿部美咲(マネージャー)】
 おおらかに部員を見守る、南高バスケ部のお母さん的存在
 後輩からも頼られる癒し系‥
 彼らが伸び伸び出来たのも彼女のおかげである。
 

【石井亜耶(マネージャー)】
 冷静沈着、鋭い観察眼の持ち主。
 的確に問題点を部員に指摘してくれた。
 タイムアウトで『たける、ファール多いよ‥』と
 真っ直ぐ見つめられると思わずこちらが視線を外す(たける談)
 有形無形にフォローしてくれた。
 来季からスティンガーズのマネージャーに‥ 
   

(卒業アルバムより抜粋)