鬼島太鼓コンサート

ten-sei2011-03-26

当ブログでお馴染みのつかちゃんより、
招待頂いた鬼島太鼓コンサート。
http://tukachan.no-ip.com/
木島平村を拠点に活動する、
小学生から高校生で構成される
このチームが、
東京国際和太鼓コンテストで
並み居る成人の強豪チームを相手に優勝。
日本一になってしてしまうというのだから、実に天晴れである。


昨年の高校バスケ東信大会の会場でのこと、
喫煙所で2、3言を交わした覚えのあるつかちゃん。
上田高校バスケ部員の保護者らしい・・・程度の印象。
それが、
その後のブログでの交流により、
彼の人柄や人物像が徐々に明らかとなり、
いつからか旧知の仲のような感じとなり、
今日、再会。
九段下の駅を降りてペンフレンドに会いに行くような、
少しの緊張感と大きなワクワク感をもって、坂城町の会場へ。
先ず出迎えてくれたのは、つかちゃん長男のたくちゃん。
これがまたナイスガイで、社交性の塊の様な若者。
このブログで推し量られるつかちゃん像からすると、
当然といえば当然のような息子である。
そしてつかちゃんは、
『よぉ!鳥ちゃん・・』と、
あたかも、先週一緒に飲んだ以来だなぁ・・・的な感じで、迎えてくれた。
子供でも手伝える仕事を用意してくれていて、
スタッフになりきり張り切る我が子たち。



リハーサルを覗き、
鬼島の鬼こと、小林会長のご指導を拝見させていただく。
つかちゃん曰くは、
鬼島太鼓は軍隊で、会長は金正日
空気が張り詰めていることが、ありありとわかる。
利公と同じくらいの、おでこに冷えピタを貼った女の子がいて、
聞けば39度の熱があるらしい。
けれど、
鬼島太鼓はそれを理由に休むルールはないらしく、
会長から喝を入れられ、
泣きながら太鼓を叩いていた。
幼い子が懸命に取り組むその姿に、
早くも涙腺が弛みだす。
最近、こういうのに、ほんと弱いのよ。。。



(厳しさと真剣さがわかりますでしょ・・・)


このコンサートに、たける一家が来てくれた。
ブログを通してたけるにエールを送り続けてくれたつかちゃんに対しては、
たけるも初対面の気はしないのでは・・?
新人戦とインターハイ予選で南高と対戦した、
つかちゃん次男坊で上田高バスケ部の史郎君が来ていなかったのは残念。
たけるとの再会を期待してたんだけどね・・・
4月から金沢大生となる史郎君と、
ここに来る途中、上田予備校で入学手続きをしたたける
いつか再び、バスケで対戦する機会はあるのかな・・・?


(脱出経路は確保して・・)

(いよいよ開演)

(総合司会のつかちゃん。投稿の文章力同様、言葉巧みだ・・)

(凄いのだろうという予想を遥かに超えて・・・)

(圧倒させられる・・上腕筋の逞しさにも・・)


(この子の目力はすげぇ・・)

(会長のトークは笑える)

1歳児がコンサート会場に入ることができるなんて、とてもレアなこと。
太鼓の大音響に泣き出すんじゃないかと、
いつでも退出できるように、出口近くに陣取る。
でも、つかちゃんに聞くところによると、
不思議と赤ん坊は聴きながら眠ってしまうらしい。
確かに彼は、演奏中、ずーと寝ていた。
1/fゆらぎってやつかな・・?
我が娘たちは、
同世代の子たちのパフォーマンスにショックを受けていたよう。
ぬるま湯育ち彼女たちには、
鬼島の子が別の世界にいるように感じたのではないかな・・?


20年以上の歴史があるという鬼島太鼓。
会長の指導の下、先輩から後輩へと脈々と受け継がれてきたのであろう、
揺るぎの無い『芯』があることは、
リハーサルでも本番でも、ヒシヒシと感じられた。
年長児から高校生までの幅広い年齢層が、きっちりと統率されている様は、
確かに金正日体制下の軍隊より他に例えようがないかもしれないけれど、
会長に対しての信頼感と、子供たち同士の信頼感の、なせる業なのだろう。
そして、
どんなに卓越した技を持っていようが、
どれほど結束していようが、
高校を卒業したら引退しなければならない、厳然とした掟がある鬼島太鼓。
今回はまさに、卒業コンサート
長きに渡って苦楽を共にした卒業生の花道となる大事なイベントではあるが、
今回の震災により、
決行すべきか否か、会長はじめ関係者は相当に悩まれたらしい。
会長は云う
被災された方々を励ますとか、エールを送るとか、そういうことの前に、
先ずは私たちが元気を出さねばならんのだ・・と。
そして開催を決意された。


(今年は4人の子が旅立つ)

(ラストは、会長が4人の為に作った曲『アマゾネス』を披露・・言いえて妙)

(真剣に生きた者のみが流せる涙・・)

(当然もらい泣き・・・マジで、こういうのに弱い)


感動である。。。
それ以外の形容のしようがない。
彼女たちにとっては、
太鼓が部活動であり、生活そのものであり、
太鼓に明け暮れた青春といっても過言ではなかろう
・・・と勝手に思っている。
そうでなければ、
これだけ聴く者を感動させ、
大人のチームを圧倒して日本一にはなれないのではないかと。
なにがそうさせるのだろう・・・?
太鼓のもつ1/fゆらぎに魅了されるのか・・
会長のカリスマ性なのか・・
20数年の伝統なのか・・・


今回、太鼓のコンサートを生まれて初めて観て、
それまでの太鼓観が一変した。
太鼓を叩く所作にこれだけのバリエーションがあったのかと・・・
飛び跳ねては打ち、回転しては打ち、担ぎ、寝ては打ち、
笑顔でお互いアイコンタクトして息を合わせ、
後方から励ましの声を掛ける。
敵を相手にする競技ではなく、
どちらかというと演舞であり、
真剣なだけではなく、
エンターテイメント性もあり、
全身全霊のバチ捌きは下手なスポーツよりよほどに激しく、
当然、豊富な音楽性はある。
観客にエネルギーを与え、感動せしめ、泣かせ、
ありがとうの拍手を貰う。
太鼓のことを書き連ねていて、よくわかった。
こりゃ、はまるわけだ・・・
http://www.youtube.com/watch?v=Fq1h31U5z5g


後日、つかちゃんからメールが来た。
『応援する理由がお分かりかと思います』
よく、分かりました。