まちゃると仲間たち

療養中のまちゃるに会いに、かつての国体仲間で集まった。
皆で集うのは本当に久しぶりのこと。
その昔は長野県バスケの一時代を築いたスター軍団の彼らも(おいらを除く)、
今ではただのデカイおじさんだったり、
ただの酔っ払いおやじだったり
ただのスケベな中年だったりだけど、
若かりし頃は、週末は県内各地を拠点に練習して、飲んで、
県外各地に遠征しては、羽目を外して遊んで(おいらを除く)、
おいらにとって、バスケすることが一番楽しかった時代を共に生きた仲間たち。
そこで知り合ったまちゃるは、
バスケの名門でスパルタで有名な日体大で生きてきたとは思えないほど、
穏やかなプレーをしていたことが印象深く、
きれいな、確率の高い3ポイントシュートを持っていた。
おいらはこれまでまちゃるの怒ったところを見たことがない。
その温厚で、人当たりの良い性格から、
国体チームの皆から愛されていた彼は、練習でも宿でも、
『まちゃるー おーいまちゃるー』と、
時にパシリに使われながらも、
日体大で鍛えられた滅私奉公的精神で、
いつもにこにこしながら、軽いフットワークで対応していたことも、
印象深い。

長じて学校教師になった彼は、
自身のプレーを続けることよりも、
指導者として、審判として生きることを選んだようで、
着々と実績を重ね、いつのまにか長野県審判部の重鎮になっていたのには、
驚いた。
昨年の秋、
新人戦の東信大会で久しぶりに彼に会う。
当時上田東高校の監督をしていた彼に、
1回戦であっさり敗退したコーチ駆け出しのおいらは、
『どうやって教えりゃいいか、教えてくれ・・・』と漏らした。
彼は冗談と受け止めていたようだけど、
おいらは本気だったんだよう・・・。


まちゃるへ
当事者でないおいらが言うのは無責任であることを承知で、
言わせてもらうよ。
『病は気から』だ。
気の持ち方と言葉の使い方が大切なことは、
これまで一貫してブログに書いてきた、おいらの思想の根っこであり、
気持ちと言葉は時に肉体をも凌駕するほどに、強い力を持っているのだ。
疲労困憊で、劣勢で、状況は非常に厳しいバスケの試合でも、
『頑張れる、まだイケる・・・』と、無理矢理にでも言っていれば、
そこから、もう一歩が出る。
バスケを通して、さんざん経験してきたことだよな。


小布施にある彼の自宅の庭には、
ミニバスをしている娘の為に購入した立派なバスケットゴールが。
近所に住むお友達も来て、武田先輩からレッスンを受ける。

バスケ指南書を出しているだけあって(絶版)、さすがに教えるのが上手だ。
1回ドリブルシュートをさせただけで、
即座にドリブルの欠点を見抜いていたことには、正直驚いた。

(たまに、ブックオフで100円で売ってるの見かけます)




(いつかまた、このメンバーでバスケしましょう)