文学座の『わが町』


文学座俳優の佐川ちゃんの奥さんで、
文学座女優の山谷典子さんが出演する舞台を観る。

今月は、
じいさんの葬式で会社を数日休んでおり、
この上さらに休暇を頂くことにも、
東京に遊び行くことにも、
葛藤はあったけれど、
一度の人生、
観るべきものは観ておくべきとの信条に従い、
いざ、東京へ。

夜の公演を観て当日に戻るには、
車で行くしかないのだけど、
一人で車もさぞ退屈だろうということで、
バスケ仲間の佐恵子嬢を誘う。
月曜から休暇をとって付き合ってくれる、貴重な友人。


文学座の紹介文より抜粋〜
この戯曲の舞台となっている架空の町グローヴァーズ・コーナーズでも、
人々は長大な時の流れの中で暮らしている。
子を産み、育て、そして老いて死んでゆくという、
当たり前の繰り返しが物語の芯となっている。
何の変哲もない日常、その中にあるかけがえのない瞬間。
それは二度と取り返すことの出来ない瞬間であり、
人生とはそんな瞬間の連続であると、
この作品が教えてくれる。

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『わが町』は、2月に甲府で市民劇を観て、
とても良かった。
今回は文学座の方々による舞台であり、
また違った趣を堪能する。
途中途中に入る合唱が、なんとも素晴らしい。


生老病死
誰もが経験する一連のストーリーの中に、
どれだけの意味を感じることが出来るか。
まさにおいらの人生のテーマだ。

『人生の一瞬一瞬の素晴らしさに気づいていない人の何と多いことか』
この舞台で一番心に沁みたセリフ。

先週に亡くなったじいさんを思い出す。
静まりきった劇場に、佐恵子嬢のすすり泣きが響く。


いつも感じるのだけれど、
2時間からの舞台を、
全身全霊で演じるきる役者の方々のエネルギーには、
圧倒される。
本当に芝居が好きで、
ライフワークにされている様が、見て取れる。
自分の仕事をこれほどまでに愛し、
魂込めて取り組めるとは、なんと素晴らしいことか。
おいらはどうかな・・・?
毎回、自問させられる。


思い切って東京まで来て、本当に良かった。

★典子さん ありがとう。



(本当にチャーミングだ。この人は)


(行列ができるらしいドーナツ屋で、お土産を買う)


毎回、おいらばかり楽しませてもらって、
れい子には申し訳ないのだけれど、
彼女は舞台の度に、
差し入れのクッキーを焼いてくれる。
試行錯誤を繰り返し、研究に研究を重ね、
いずれは世に出したいと密かに目論んでいる健康クッキー。
毎回ワンパターンで恐縮なのだけれど、
佐川夫妻にはモニターになってもらっている。
いつも喜んで受け取って頂き、
お世辞であっても、
嬉しく、励みになる。


山谷典子さんのブログ
http://profile.ameba.jp/yamayanoriko/

声優もされていて、
千と千尋の神隠しにも出演。
彼女の今後の活躍に期待!