焼肉が・・・

◆野沢南高 vs スティンガーズ

南高が勝ったら焼肉食べ放題の、

がちんこ一本勝負。

南高には、

そろそろスロースターター気質から脱却して欲しい。

相手が誰であろうと、遠慮せずにかかってきなさいと、指示。

本番は負けたら終わりのトーナメント大会。

力が出せませんでしたでは、済まされない。


対する我がスティンガーズは、

紆余曲折の末、今季から若手を入れて再結成。

来週から始まる国体予選大会を前に、初顔合わせ。

どんなチームになるかは、蓋を開けてみなければわからない。


立ち上がりは南高ペース。

スロースターター返上の兆し。

一方、

スティンガーズは攻めも守りもしっくりこない。

正確には、

若手とロートルが噛み合っていない。

先行きにやや不安あり・・・。

いや、

南高を褒めるべきか。

力を入れてきたディフェンスが機能している。

いざ敵に回してみると、

なかなかに手強い。

南高にいいプレーでやられると、

悔しいけれど、嬉しい。

複雑な心境だ。

1ピリオドは南高の12点リード。

密かに、

焼肉代いくらかかるかな・・・と頭をよぎる。

2ピリ以降、

スティンガーズはベテランがチームを落ち着かせて、

徐々にペースを掴み始め、

前半を1点差で折り返す。

後半、

南高はよく喰らいついてきたものの、

ミスが多く、走りも落ちて、

結局、11点差でスティンガーズの勝ち。

スティンガーズの出来が決して良くはなかったとはいえ、

南高は善戦したと思う。

半年前に対戦した時は全く相手にならなかったのだ。

うちのメンバーの評価も高かった。

半年でこれだけ成長するのが、高校生。

現状維持すら難しい我々にとっては、脅威だ。

ミスを抑えて、最後まで走り切れていたら、

結果はどうなっていたかわからない。




嬉しかったのは、

彼らが、勝ちたい気持ちを前面に出して向かってきたこと。

スティンガーズ相手に臆するのかなぁ・・・という予想は全くの杞憂で、

対等な相手としてぶつかってきた。

焼肉がモチベーションになっていたかどうかはさておき、

頼もしく、天晴れだ。


ゲーム後、スティンガーズより、

門外不出の究極ディフェンスを手取り足取り指導してもらう。

特別ですぞ。

さらに、

体力増強のお楽しみメニューも授かる。




先輩方の熱心な指導風景を傍から見ていて、

『この子達は、なんと贅沢な・・・』と思う。

半年でここまで成長した君たちが、

残り1ヶ月でどこまで伸びるのだろう・・・?

みんな、そこに期待しているのだよ。