右脳と左脳と

品質管理検定2級試験 高崎市にて
入社以来 開発畑に身を置いてきたおいら
0から1を生み出すことだけ考えて
チャンピオンデータを取ることに専心して 生きてきた
1を10にする生産技術
10を安定的に維持する製造技術は
後ろの方々がやってくれるだろうと 思ってた
でも
数年来の開発案件がようやく量産に乗りつつある現在
今さらながらに品質管理の重要性を痛感‥
1個数10円の電子部品を 
月に数100万個売り上げてなんぼの デバイスメーカー
製品品質の安定性やバラツキを統計学的に解釈することが必須であることは
当たり前といえば 当たり前だ
そこで
40の手習いと 社内開催の学習会に参加した
‥ところまではよかったが
業務多忙を理由に 授業も出たり出なかったり
中途半端なスタンスで取り組むのはいけないよなぁ‥と思いつつ
目先のやっつけ仕事を優先してしまうジレンマ
本番2週間前の模擬試験でぶっちぎりのクラス最低点を取り
講師役であるかつての上司から
『補習やるかい‥?』と心配されるに及んで
42歳の問題児は 反省した
そこから心改め
風呂 トイレ 寝床 隙間時間含めて 全て勉強に充てた
テキスト吹き込んでIpod入れて片道50分の通勤で聴いた
運転しながらテキストも読んだ
読んで前見て読んで前見て‥
このスリル満点の状況下では 
テキストの内容が驚くほど頭に入ることも発見した
そして昨日の図書館
2週間前のチンプンカンプンから 
おぼろげに全体像が見えてきた
暗記力がだいぶ落ちていることには愕然とさせられるけど
繰り返し目を通し 復唱し 徐々に身に付く実感
勉強楽しいな‥ 久しぶりに感じた
『工程の分散に関する検定を行う場合、帰無仮説の元で偏差平方和を分散σ2=100で割った統計量は、自由度8のF分布に従う。これより、ばらつきに関する帰無仮説有意水準5%で棄却されない』
‥殆ど日本語の体を成していないけど


会場へ向かう 受験生26人を乗せた会社のバス
合格ラインは70%
まだ盤石とは言えない知識
バスの中でも必死にインプット作業を続けつつ
それでも無い袖は振れないので
せめて頭に入れた分は効率よくアウトプットできるよう
本番で目一杯アルファ波を出すべく 
周囲の人とは一切おしゃべりせず
ひたすら自分の世界に入り
集中力を高める
試験時間90分 出題100問
マークシート試験なんて共通一次試験以来
悠長に考えている時間的余裕は無く
問題見た瞬間に解答のシナリオが描けなければ間に合わない点では 
共通一次同様
意外にも‥いや狙い通りなのか‥
直感が冴えている
2週間前のチンプンカンプン模試とは明らかに違い
シナリオが見える
『ひょっとしてこれはいけるんじゃ‥』
欲が出たらドキドキしてきた‥アルファ波低下
大問1つ落としたら厳しいのも 共通一次同様
一度書いた答えを見返す時間は無さそう
未だ手を付けていない問題と残り時間 間に合うか‥? 
伸るか反るかの緊張感に 発狂しそうになった 怒涛の90分間 
コチコチに固まった首と肩
久しぶりの緊張感と集中力
持てる力は130%出せた
70%取れたかどうかは微妙な感じだけど
今日のレベルまで引き上げた問題児を 褒めよう
使えば動く頭であることもわかった
収穫は多い


御代田町の会社に戻った午後
近くの文化施設で開催される
姪っ子で演劇部の未来ちゃんの舞台を観にいく

会場の庭で本番前の練習をしていた
丸子修学館高校演劇部
昨年に関東大会へ出場した
長野県二校のうちの一つ
すごいな‥
どんな子たちだい‥? 
と見たら
なんとまぁ
真面目そうな 
朴訥な男子4名と
ちゃらちゃらしていない女子5名
丸子北中体育館バスケ仲間の修学館高生とは
随分と雰囲気が違う‥
たいやきとシュークリーム差し入れたら
部長と思しき あばれはっちゃくのような男の子が
高校生とは思えぬ腰の低さでお礼を言ってくれたのが印象的‥





(さすが役者 いい表情‥)

高校の演劇ってのはどんなもんだ‥?
正直 それほど期待はせずに 覗いてみる
閑散とした客席
部員の身内と他校生のみという感じか‥
上田染谷丘高の舞台
『う‥上手い‥』
驚きました
ラストシーン ちょっと泣きました
そしていよいよ丸修演劇部
客席最前列へ移動
周りの他校生が囁いていた‥ 『丸修 ぜってぇ面白いよ‥』
期待されているらしい
あの子たちがなぁ‥

そしたら
『う‥上手い‥』
とんでもなく上手い
これがさっき庭にいた朴訥君? 信じがたい‥
関東大会出場は伊達ではない
あばれはっちゃく君の演技が また格別だ
江戸時代
長屋に住む魚屋夫婦
はっちゃくと未来ちゃんの二人で演じる10分間
おっかさん役が板についてる 未来ちゃん
これまた驚きだ‥
1年前は受験生だった彼女 
『こんな問題もわかんねぇのかよ‥』と
おいらに説教されていた未来ちゃんがなぁ‥


たまたまに知り合った役者の友人おかげで
舞台鑑賞の楽しさを知った
キャストの知名度によっては1万円を超す入場料も珍しくはない プロの舞台
でも
入場無料の高校演劇でも
笑い泣き 感動をもらえる点で プロに引けはとらない
いいモノ観せてもらいました 
ありがとう



(お互いの舞台の感想をコメント)


検定試験でくたびれた頭が
舞台鑑賞で癒された