我がルーツ

間に正月を挟み、ようやく今日に執り行われた祖母ちゃんのお葬式
ご近所付き合いも親戚付き合いも親に任せきりのパラサイト長男にとって
弔問客が何処のどなた様なのか、よくわからない‥
今さらながらに己の不義理を悔やむ42歳
順当にいくと次回は喪主だろう‥
親が達者なうちに知るべきことは知っておかねばな‥
親類縁者が一同に会するのも、今日のような機会に限られるこの頃
伯父伯母の多くは腰が曲がり、なんだか一回り縮んだように見える‥
精進落としの席で大叔父から聞く
おいらの知らない祖父ちゃん祖母ちゃんのエピソード
あれは大した人だっただぞ‥と大叔父に言わしめた祖父ちゃんは晩年
瑞宝章を頂戴した。
その勲章の意味するところも、貰うに至った経緯もよくよく聞かぬまま
逝かれてしまったことも悔やまれる‥
親孝行したいときには親は無し‥とはよく言ったもので
生きている間にもっと色々話しておけばなぁ‥と
失ってみて改めて感じたりもする。
そして
このコミュニティーを見渡せば
脈々と命が継がれて今の自分があることを実感‥
お坊さんの読経中
場の空気を読めるはずもなく歌い騒ぎ、親に脂汗をかかせた天晴君は
我が系譜のアンカー
いずれは主客転倒、母ちゃんのオムツを替えてくれるのだろうかな‥?
年間3万人が孤独死する現在の日本にあって
自宅介護で家族に看取られたお祖母ちゃんは幸せです‥とは
隣組の葬儀委員長の言葉
三世代家族になってしまったけれど
同じ屋根の下
同じ釜の飯を喰い
同じ風呂に入り(最後はお湯汚れてますがな‥)
慎ましく寄り添って生きていくだなぁと感じた、パラサイト長男であった


(今時のお葬式はこんな演出もあるようで‥)

(家族6人だった頃‥)

(利公が生まれ‥)

(天晴が生まれ‥れい子の父ちゃんと祖父さんはさよならして‥)

(命のリレー‥順番だ‥)