Spring has not come yet・・・

信大後期試験合格発表日・・・
大学hpの速報をチェック。
不思議なことに、
学部によって発表時間が違う。
10時に掲示される学部もあれば、16時もある。
これがまた、気を揉む。
しかも教育学部は遅い時間。
でも、
自分で確認するのはあまりに怖いので、
たけるの受験番号は聞いていない。
16時過ぎ、彼から電話がある。
たける 『結果が出ました・・・』
声のトーンから、その先については推して知るべし・・という感じ。
残念・・・


ここ半年の間、彼の受験勉強や進路に少なからず関わった身として、
もう少しセンターで取れてたら・・・なんてことを軽々しく言うことはできない。
バスケに例えるなら、
監督やコーチは、
チームの方向性やゲームプランから選手起用まで、全てを決める権限を持つ。
それは、チームの勝敗をコントロールできる一番近い立場であることを意味し、
選手の生殺与奪権を握っているにも等しい。
なので、負けた時の反省や後悔は、
自分がプレーヤーとして戦う試合の比ではない。
出してあげられなかったベンチプレーヤーの分も含めて、
責任があるのだから。
事ほど左様に、
受験勉強においても、
なんちゃって家庭教師のおいらの指示に、彼は素直に従ってきた。
おそらく他の人が携われば、全く別の指示になろう。
そう考えると、
目標が未達の場合、プレーヤーに問題があるなんて無責任なことは、
とても言えない。
無論、彼も学校の教育に従い、自ら考えて努力してきたことは、
世の受験生と同様だけれど、
受験勉強大詰めの佳境といえる時期に、
おいらの大胆な作戦に乗せてきたことも事実。
センター試験では頑張ってくれたものの、
状況を冷静に分析すれば、楽観できるポジションにはなく、
口では励ましながらも、
センター以降、実のところは悶々とした日々を過ごしてきたおいら。
落ちたとは言え、おそらくは僅差だろうから、
せめて苦手な数学を人並みに取らせてあげられれば、
状況は違っていたのではないかと、
こぼれたミルクを悔やんでも仕方ないと判りながらも、
また鬱々となる。


たけるよ、
まだ気持ちの整理もつかないだろうけど、
この状況をしっかり受け入れて、これからを考えて欲しい。
悔しさや無念さは抑えなくていいから、今の気持ちを味わい尽くそう。
きっとその想いが後の人生に生きるはずだ。


他人と比べるのは全くナンセンスであることを承知の上で言わせてもらえば、
世の中には、大学受験どころではない境遇の人たちも大勢いる。
浪人をさせてもらえる、とても恵まれた環境にあることに感謝しよう。
一方で、バスケ部の同期に目を向ければ、
たけるを除く全員が合格の状況には、複雑な心境もあるだろう。
浪人が極めてマイノリティーな文化である南高の場合は特にね。
でも、
推薦で私立に入ることもでき、
模試で私立のA判定を貰い、
国立も選び方次第ではハードルを下げることも可能な状況の中、
頑なに信州大学を目指したその信念を、
おいらは称える。
負けるリスクを背負いながら真っ向勝負で最後まで打ち合いを挑んだことは、
価値のある生き方だ。


18年間生きてきた中では大きな岐路となる今回の結果を、
必然と解釈することができたら、あなたは人生の達人。
その検証はきっと、ずっと先のことになるけどね。
おいらは今、とても幸せな人生を与えられていることを実感している。
愛する家族、やりがいのある仕事、そして素敵な仲間たち。
これ以上望んだらバチがあたりそうなくらい、ノリノリの人生。
信大に入ったことも、そこでバスケ部に入ったことも、
自分の意向とは裏腹な現実に、当時は相当に悩んだけど、
今振り返れば、どちらも辞めなくて本当に良かったと思っている。
今、彼氏とラブラブで幸せ一杯の理絵姉さんも、
浪人して信大に入った結果として、この出会いがあったのだから、
きっとあの時に足踏みした自分の人生に感謝しているに違いない。
(断りなく掲載の上、勝手に解釈してすみません・・・)


人生は、ちょっとしたボタンの掛け違いにより全く別の展開となる。
その全てを検証することなど出来ないけれど、
自分の選んだ道は全てベストだというから、
今回の結果の意味するところを一緒に考えてみようじゃないか。
凹んだ後は、必ず立ち直りがあり、そして元より高みに到達するのが世の常。
東北の被災地も、いつかきっと復興してくれるはず。
今回の経験をバネに、ビッグになろうぜ。