Wait for destiny・・・天命を待て

◆Tips練習に
ちょっと顔を出して、
シュートを20本ほど打って、
お暇する。
今年初練習。

(#4のパートナーの#14の殿方はこのチームの監督)


◆天晴れ勉強会たける編(最終日)

(撮り忘れたことを食事中に気づいた‥)

人事を尽くしたという表現以外、思いつかないほどに彼は、
おいらの与えた課題を全てこなして、
大学入試センター試験前日を迎える。
昨年9月に見始めた頃は正直なところ、
長嶋茂雄監督をしてMake miracleと言わしめた、
94年のペナントレース以上のハードルを感じた。
救いと言えば、
南高コーチ時代に目の当たりにした、
指数関数的な速度で成長を遂げる高校生のポテンシャルの高さと、
その中にあって、
おいらの意図を誰よりも正確に理解して、
それをコートで表現できた彼のクレバーさである。
『こいつはうまく導けば伸びるはず・・・』と信じながら、
時に、
『やっぱ勉強とバスケは別物かな・・・』と思ったりもしながら、
ラスト1ヶ月で驚異的な伸びを見せて、
世の受験生諸君と互角に戦えるレベルの実力を身に付けてしまったことは、
天晴れと言う他ない。


彼の勉強を見ていてよくよく感じたのは、
この状況は、東信大会に臨む南高バスケ部のそれに酷似していたこと。
入学以来、公式戦で一度も勝ったことが無いにも関わらず、
初戦で当たるシード校の丸子修学館に負ける気がしなかった、
おいらとバスケ部員。
限られた時間ながら、
持てる全ての資源を投入して彼らに接した(と自負している)おいらと、
おいらを信じてついてきてくれた彼ら。
終わってみれば5点差の勝利で、
どちらに転んでもおかしくない試合。
伝統校の相手も当然、強い意思を持ってこの大会に臨んだのだろうけれど、
想いの強さにおいては絶対に負けていない南高に、
天が味方してくれたような気がしてならない。

身の程知らずと言われようが、
やるだけやったんだから、もう怖いものはないもんね・・・
という状況を、受験勉強において再現させることだけを考えて、
そして自分自身に対しても、
彼の為にこれだけ込めたのなら、天が力を貸してくれないはずはないと信じて、
今日まで取り組んできた。

(全てを要約すると、こういうことなんだろうなぁ・・・やっぱり・・・)


彼の顔つきが、ここ数日で明らかに変わってきた。
戦いに挑む者の顔。
さすが勝負師。
小心者のおいらには到底真似できない、
県大会松本第一高戦の残り数秒で逆転劇を演じたクラッチシューターは
伊達じゃねぇな・・・と、感じさせた。


たけるよ、
うまくいくことだけを信じて、
思い切り楽しんでこい!
あとは天が決めてくれる。
バスケと同じで、
勝負に100%なんて無いけれど、
どちらに転んだとしても、That’s life.
後から振り返ってみれば、いずれもベストな選択だったことに気づくのだ。
将来教育者を目指している彼に対して、
おいらの一番伝えたいことはまさにそこで、
部屋中に貼り付けたメッセージそのもの。
試合に勝つより、受験に合格するより大切なことなのだ。
両親と姉さん二人が野沢北高卒業生で、
当然のように同窓生となることを期待された長男坊の彼は、
僅か足りずに断念して、
電車通学の岩村田高はまっぴらごめんと、
野沢南高を選択した。
入ってしまえば北も南も朝鮮半島ほどの違いは無いけれど、
まともな指導の無い緩々な雰囲気のバスケ部には失望したようだ。
けれど、
そのおかげでおいらと出会って、
やがて仲間と固い絆をつくって、
東信地区だけでなく、県内でもその存在を知らしめて、
今、信州大学を目指している。
『南高に入ってよかったと思うか・・?』と問えば、
『もちろんです。最高です・・』とたける
そういうことだ。

(この意味を18歳で理解できれば大したもんだ・・・)


(チームメイトの池田より贈られたキットカット。いい奴だ・・・)

(おばあちゃんからのメッセージ。もう成就しちゃいましたと目を入れる・・・)

(よく頑張ったな・・・)