インターハイ予選県大会 2回戦

2回戦の相手は南信2位の赤穂高校。
南信では常に4強に入る、伝統のある高校。
前日の1回戦の野沢南高−松本第一高校戦の前に、
須坂東高校と戦い、終了間際に逆転して1点差で勝利・・・したようだが、
こちとら1回戦のことで頭が一杯で、
勝った次の試合のことを考える余裕などなく、
あまり見ていない。
2回戦のことを言うと鬼が笑いそうなので、
取り敢えず1回戦に全神経を集中させて、
事前に情報集めてスカウティングしたのも松本第一高校のみで、
2回戦は勝ったら考えようという、
用意周到のようで行き当たりばったりな大会への臨み方は、
東信大会と一緒だ。
2回戦で岩村田高校と対戦する長野吉田の西澤潤也からは、
頼まれて岩村田戦のビデオを送ったけれど、
彼らは決勝戦までの全ての試合をスカウティングするつもりかな?
さすがは、長野吉田。

穂高を見ていた重田他より寄せ集めた情報では、
それほど大きくないが、
ガード、フォワードがよく走り、
攻守の切り替えが早く、
粘り強いチームであること。
関係者からは、勝機は十分にあるとのお言葉を頂く。

メンバーには、
『ディフェンスとリバウンドを頑張った方が勝つ』
『おそらく1回戦と同じような接戦になるよ』
と伝える。
なぜなら、南高のワンサイドゲームってのが、イメージできないのだ。


出だしは、良くない。
いきなり2対11とリードされる。
前日の1回戦で驚いたのは、
彼らが初めての県大会にも関わらず、
固さや緊張を感じさせずにプレーしたことだが、
この試合では、
逆に緊張感なさ過ぎなのか、張り詰めた感じがしない。
ある意味、彼らは大物だと改めて感心。
前夜のミーティングでは、
ビッグマウスが売りの某2年生が寝ながらコーチの話を聞いていたり、
今朝の朝食会場には、最後の最後に1年生が寝惚け眼で入ってきたり、
普通の高校部活動では、まず非常識とされるであろうことが、
南高では常識的な慣習であることに、
ちょっとカルチャーショックを受けたのだけれど、
実はその緊張感の無さが、
試合に対してリラックスして臨める体質として奏功しているとしたら、
これは一つのパラダイムシフト。
でも今回においては、
リラックスし過ぎじゃねぇか・・・?ってことで、
タイムアウトで、目一杯に喝を入れたら、
そこから明らかに空気が変わる。


・・・つづく