愛する人のために

県大会を目前に控え、部員たちにお便りを配る。
そこには、
ツテのツテを頼って収集した、初戦の松本第一高校の戦力情報と、
これまでに対戦した社会人や高校の監督からの頂いたコメントと、
おいらの想い。

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1.大会当日の松本第一高校戦まで、勝ちたい気持ちをどれだけ
  持ち続けられるかが鍵。
2.東信6位が中信3位と戦うには、『何が何でも勝ちにいく』という
  強い気持ちが絶対に必要。
3.県大会の出場経験が無いとか、不安とか心配とか、
  弱気の心があったら絶対に勝てない。
4.野沢南旋風を巻き起こすつもりで、積極的に挑戦しよう。
5.自分の為に戦うのは勿論として、人が最も力を発揮できるのは、
  愛する人の為に戦うとき。 
  ここまで育ててくれた家族の為、先生の為、彼女の為、
  試合相手になってくれた社会人チームの為、
  そして共に頑張ってきた南高の仲間の為に、
  決死の覚悟を持って戦って欲しい。

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最近とみに、精神論や根性論が多い。
うざいですか・・?
彼らに話しながら、
『高校時代の自分はこの内容を理解できるだろうか・・?』
といつも自問するけど、
大抵の解は、
『多分、ピンとこないよなぁ・・・』
である。
でも、
この中の1人でも響いてくれれば、
この先何年後かにわかってくれれば、
それで良し。
人生の成功の秘訣は与えることであり、
人の為に尽くすことが生きることの本質であることを、
いずれ皆、気づくのだ。

『人は愛する者の為に尽くすときが、一番強い』
最もよく現れているのが、母親の愛。
自分がどんなに空腹だろうが眠かろうが、
我が子を優先して行動する母は、強しだ。
その強さがやがて彼女たちをオバタリアンに至らしめるのも、無理はない。
かつて戦争に赴いた、今の高校生と同世代の若者たちは、
自分が頑張れば国の家族を守れると信じたからこそ、
果敢に向かって行けたのだ。


愛する人の為に戦おう。


格好いいね。