Whether or not I should go(行くべきか行かざるべきか)

◆バスケ国体予選2日目 in須坂
3回戦の相手はガンヒル
先週の試合で内転筋を肉離れしているおいら。
最近、筋肉がピシッとなる頻度が高い。
気持ちに身体が追いつかなくなっているということですか・・?
こりゃぁ、試合は無理かな・・?と思っていたけれど、
プレーヤー兼トレーナー兼帯同審判の北ちゃんに、
ガチガチにテーピングしてもらったおかげで、
なんとか動けた。ガニ股走りながら・・。

試合は、20代前半で元気満々の相手に、かき回されたという感じ。
どうも、攻めも守りもしっくりこない。
多分、
みんな感じていることだと思う。
どうしても、
ベテランガード陣に頼ってしまう。
彼らも、頼られ過ぎてもしんどいよなぁ・・・。
根本的な問題は、
お互いのプレーのベクトルが合っていないことであり、
これから時間をかけて歩み寄らなければならないことだけど、
それはさておいても、
もう少しシュートが入っていたら、展開は変わっていたかもね。
20点差で負ける。


まぁ、
今大会は1回戦で負けていてもおかしくなかったので、
3試合出来てラッキーということにしよう。
課題があってこそ、成長するのだ。
この年になって、
改めて追う立場になるってのも、いいね。


◆花見
須坂の臥竜公園に寄る。
花見期間は駐車料金が発生して500円。
協力金っていう名目が、気に入った。
協力しましょう・・って気分になる。


(宗楽は留守番)


(やっぱ団子だよなぁ)

バスケ一筋だったその昔は、
試合に負けると、悔しくて夜も眠れずに悶々としていたけど、
今は、
体育館を出た瞬間に、忘れる。
人生、色々とオプションが増えたせいか、
それはそれとして折り合いをつけられるようになる。
バスケも花見も、One of them だ。
いや単に、
年を取って忘れっぽくなったからかも。。


◆打ち上げから一転・・・
大会の打ち上げ兼、東京に転勤するB.CREWの花ちゃんの送別会のため、
佐久へ向かう。
上信越道の上田を越えた辺りで、携帯が鳴る。
大学の後輩からだ。
後輩 『鳥さん、何処にいるんですか〜』 何故か怒り口調。
おいら『何年ぶりに電話してきて何処にいるかとは、どういうことよ?』
後輩 『何言ってんすかぁ もう宴会始まりますよ〜』
おいら『はぁ・・? 宴会?』

今日が、
隔年で開催している大学研究室のOB会だったことをすっかり忘れていた。。。
げ・・
久しぶりに味わう、晴天の霹靂的感情。
しかも、
会場はさっきまでいた須坂にほど近い、湯田中温泉
『あぁ〜しまった・・・。ごめん、行けないわ。宿代は後で払うから・・・』
と電話を切ったものの、
そこから、
スーパーコンピューターをも凌駕するおいらの頭脳が、
いつものように、
合理性と損得勘定と義理人情の観点で、
フル回転を始める。
どちらを取るべきか・・・。
ハムレットをして、
『To be, or not to be・・』と言わしめた葛藤とは質も深さも違えど、
凡庸なおいらにとっては、
大げさでなく、非情なる二択である。


決断・・・決めて断ち切ること。


おいら『おい、やっぱ行く。おいらの料理残しといて〜』
後輩 『わかりました〜』


ということで、
佐久の養老の瀧でれい子と子供を降ろして、
花ちゃんにさよならを言って、

(花ちゃん また飲みましょう)

踵を返して、いざ、湯田中へ。
普段は極めて安全運転のおいらも、
この時ばかりは時速140km巡航でなりふり構わず走る。
まさに、
セリヌンティウスの元へ急ぐ、メロスの心境。
養老から1時間後、ホテルに到着。

恩師の藤井先生と話したり、
卒業以来の再会となる先輩と昔を懐かしがったり、
未だ独身の先輩をみんなで励ましてみたり、
遅くまで語り合う。
楽しかったなぁ。
昼間のバスケが、
遥か遠い出来事に感じられる。


諏訪地方にある、超大手精密機器メーカーに勤務されている先輩は、
おいらと製品の開発内容がもろにコンペチで、
OB会の度に情報交換をさせていただいている。
今は便利なもので、
お互いの出願特許はネット検索で簡単に閲覧できてしまうため、
それぞれ何を開発しているかは、バレバレで、
話していて、
どこまでが公知内容でどこからが機密事項なのか、
線引きが難しいのだけれど、
後輩想いの彼は、
そんなことお構いなしで、貴重な情報を色々教えてくださる。
出来ればシラフの頭で聞いておきたかった。
次回はICレコーダーを持参しよう。


大学を卒業して15年。
みなさん、
お腹は齢を重ねるごとに成長する年輪の如く、
頭は森林限界を超えた山肌の如くで、
生きていれば得るものもあれば失うものもあることを、
無言のうちに語られていて、
いよいよ人生の復路に来ていることを、実感させられる。
けれど、
共に過ごしたあの頃の前向きの気持ちのまま、
さらに幅も深みも増した心を携えて、
内面はますます充実されている。
仕事に家庭に、これからが勝負の中年族。
お互い頑張りましょう。


来てよかったなぁ。。。