A型・・・

インフルエンザになる。
昨日から体調がお楽しみ状態で、
夕方の会議にはそのお楽しみ具合がピークとなり、
思考回路は殆ど働かず、ひたすら眠気と闘うのみ。
頼むから早く終わってくれぇ・・・と、
会社人としてあるまじき発想をしてしまったり。
最近は、具合が悪くなると驚くほど強い睡魔がやってくるおいらの体。
休ませようとする作用なのか・・?
普通の風邪ではお医者や薬の世話にならないとは前述の通りだけど、
波真が前日にインフルエンザと診断されたことと、
こいつはいつもの風邪ではなさそうだという感覚により、
自宅裏にある行きつけの岸医院へ。
このところ、何故か隔年でインフルエンザに罹っている。
免疫の有効期限かな…?
その経験により、
病院に行くこと即ちそれは、陽性の診断を受けることであり、
予想が外れることはない。
予診で陽性の疑いありの患者は、別室に通されて、検査と診断を受ける。
この検査で何が辛いと言えば、
鼻の粘膜採取のために、綿棒を鼻の奥にぐりぐりと突っ込まれること。
これは痛い‥。
待つこと10分、
先生と看護師さんがやってきた。
看護師さん 『A型でしたよ〜』
おいら   『いえ、私は典型的なO型です…』などと切り返す元気はない。
何故か理由はわからないけど、
まるで懸賞でも当たったかの如く晴れやかに、
笑みすらたたえて検査結果を報告してくれるのは毎度のことだ。
めでたいことではないはずだが…。
告知に躊躇うほど深刻な病でないだけに、
対応は実にライトである。
陽性とお墨付きを頂いてしまえば、
あとはタミフル飲んで静養するだけであり、
この薬の効き目の凄さは経験済みなので、もう治った気でいる。
問題は、感染リスクを避けるための5日間出社禁止である。
想定外の休暇により、週明けに予定していた仕事の調整を行うことは、
インフルエンザウイルスを一掃するより遥かに難儀な作業だ。
隣のベッドで診察を受けていた小太りのにいちゃん曰くは、
『うちの会社はインフルエンザに罹ると8日間休みもらえるんです…』
内心、うそでしょ…?と突っ込みを入れた。

先ずは現実を受け入れたのち、
今後の過ごし方をプランニングだ。
発症は前日の金曜日ということにして、火曜まで休暇にして4連休。
仕事は自宅で出来ることはして、
そうでないものは、
伝染す相手が居なけりゃ感染リスクもへったくれもないと勝手に解釈して、
夜にこっそり会社行ってやって、
あとは、
天が用意してくれた貴重な時間として、有意義に使わせてもらおう。
今回のインフルエンザはきっと、
時間貧乏人のおいらへの天の配剤に違いない。
体の自由が利かない時のお楽しみは、
ベッドに横たわって、ひたすら本を読むこと。
日頃、布団に入ってから眠くなるまで本を読むのが最高の娯楽である。
けれど、
恐ろしく寝つきが良いおいらは、
2ページ読んだあたりで大抵落ちてしまうため、一向に進まない。
読みたい本はたくさんあるのに…。
その点、今回のようなケースは、
眠ければ寝て、
目が覚めたら読んでを延々繰り返すことで、
一切のストレスなく、読書行為に耽ることができる。
ジャンル問わずに乱読。


サントリーミステリー大賞受賞作 作者は上田市職員)


(知覧特攻隊員と軍指定食堂のトメ小母さんとの温かくも悲しい交流。泣ける)

浅田次郎フリークなおいらの一押し。全4巻。何回読み返したかわからない‥)

(画家の博、作曲家の明、ヴァイオリニストの真理子を育てた親とは‥? おいらのバイブル)